町街さがし(グルメ編)
「深川釜匠」
清澄白河庭園から東京都現代美術館へと向かう通りに深川釜匠はある。それこそ店構えは深川丼を推している観光地っぽい面持ちだが一歩店内に入るとそんなイメージは一切なくなり程よい古き良き時代の街の定食屋さん、飲み屋さんな雰囲気が漂ってくる。
店内に貼られたメニューの背後にボトルキープの棚も見え夜は夜で酒の肴なメニューが結構見られる。
この日は清澄白河庭園でのんびりしてから現代美術館でドローイングの可能性展を見てきた帰りだったが午前中から動いていたので、まだお酒な時間帯でもなかった。
そこでどうせならこの地域のおすすめ的なものを食べようとお昼に店を探している段階から深川丼と決めていた。メニューに目を通して一瞬「?」となった。そこには深川めしと深川丼が並んでいた…。値段も違うしどうしたものかと一瞬悩んだが一番上に書いてある深川めしにしてみた。
オーダーをしてから本当に1、2分で出てきた。流石は江戸のファーストフード。今で言うところの牛丼みたいなポジションな食べ物なのだろう。
深川めしはシメジの入ったアサリ出汁な炊き込みご飯にアサリがこれまたかなりな量乗っていた。そして付け合わせには昆布の佃煮とガリ、タクアン、ラッキョに味噌汁だ。
江戸の漁師たちの賄い飯でもあった料理だけあって出てくるまでも早いし、味もいなせだ。このちょっと磯臭い香りがこれまたガリに合う。江戸のファーストフードってなこともあるからチャッと食べてチャッと店を後にした。
会計を済ませた後に飴を頂き、何だか下町の暖かさを感じた。
そして気になっていた深川めしと深川丼の違いをすぐさまiPhoneで調べながら、東深川橋を渡って地下鉄の駅を一区間歩いてから帰ることにした。
【店舗情報】
深川釜匠
住所/東京都江東区清澄白河2-1-13
営業時間/
火、木11:00〜15:00
水、金、土日祝11:00〜20:00(LO19:30)
定休日/月
星雲社より発刊。