商い暮らしびと

藤沢本町「道具店+設計事務所+暮らし」 #003

ホームセンターが日本に定着し始めたのは1980年代といわれる。それ以前の古き良き時代、人々は暮らしの道具を求めて個人商店に足を運んだ。昨今、量販店に圧倒され個人商店の減少が続く中、質高き良いモノを追求することで約100年に渡り地域住民の暮らしを支え続ける道具店がある。今回の「商い暮らしびと」は、「rsつじどうや」5代目店主、近藤敦司さん。

外観7

左側は昔からあるご両親が営む道具店。どちらの建物も1階店舗、上階を住居とし、1階の店内で左右がつながっている。近藤さんは2006年にOPENした右側の新店舗で全国の作家さんの器や生活道具などを中心に販売するかたわら、店内の奥のスペースで近藤敦司建築設計事務所を経営している。この建物は近藤さんとインテリアデザインをしていた奥様との共同作とのこと。

店内8

器を購入されたお客様から設計の依頼があることもあるそうだ。器の好みからインテリアの好みも判断できることもあり、設計の打合せもスムーズに進む様子。2足のわらじが一役買っているようだ。

商品1商品4商品11商品18商品2

近藤さんの好みでセレクトされた田村文宏さん、桑原哲夫さん、郡司庸久さん、田鶴濱守人(たつるはまもりと)さんなどの作家さんの作品を中心に展示販売されている。ひとつひとつ精魂込めて作られているだけあって、どれも手に取って、使ってみたいものばかり。

隣6 隣7

ご両親のお店ではホウキ・やかん・郵便ポストなど、ひとつひとつが大切に展示され、まるで生き物のように感じる。ここで買われたモノ達は、きっと大切に扱われ続けるだろう。

リビング4

2階住居のリビング。大きいサッシからたくさんの光が注ぎ込まれて気持ち良い。壁、天井はしっくいの塗り壁、無垢材の床板、細部にもこだわりのデザインと機能が見られ、居心地の良い空間であった。

近所の子供3

店頭で近所のこども達と目線を合わせて優しく話す近藤さん。とても良い意味での心のゆとりを感じる。「商い暮らし」により仕事とプライベートの境界がないことでマイペースな時間調整ができると話す。良質な優しい設計の家はココから生まれるのだろう。

外観4

くらしの道具店 rsつじどうや / 近藤敦司建築設計事務所

〒251-0053 神奈川県藤沢市本町3丁目15番28号

TEL:0466-53-4481

定休日:日曜日、月曜日(仕入れなどの都合で変更する場合はお知らせページにてご案内しています。)

営業時間:11:00~18:00

小田急江ノ島線 藤沢本町駅 徒歩3分

駐車場1台有り(店舗斜め向かいのファミリーレストランの向かい側の月極駐車場です。)

ホームページ:http://rs-tsujidoya.com/

2016-08-18 | Posted in 商い暮らしびとNo Comments » 
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