町街さがし(グルメ編)

「味処いちむら」

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街のお肉屋さんの二階に同じ名前の定食屋さんがある。これは確実に肉料理が美味いに決まっている!

そう感じた俺はすぐさま遅めのランチを食べに行くことに決めた。

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二階に上がる前に一応確認のためにメニューを見た。「ん?魚料理のが多いぞ??」と少し謎になったがメンチカツ食うっしょ!と意気揚々と二階に上がりテーブルについて再度メニューに目を通した。

そうしたら、後から来た常連さんっぽい二人連れがメニューも見ないで「刺身だな」、「俺も今日は奮発して刺身かな」と二人で確認し合うかのようにしてから店員さんにオーダーしていた。

俺は迷い始めた。店内に入ってから気になってしまった豚生姜焼きvs メンチカツvs 刺身の図で脳内大乱闘だ。

結果は、そのあとにさらに入店して来たお客さんの「刺盛りー!」なオーダーを聞いてしまったから刺身盛り合わせの圧勝だ。1,300円とランチでは自分の中ではかなり値が張るが今回はしょうがない。

俺も続けざまに刺身盛り合わせをオーダーした。

お肉屋さん直営の定食屋さんの刺身はどんなだろ?とワクワクしながら待ち、後から来店した常連さん達のテーブルに運ばれるものは見ないように店内にある小さなTVを見ながら自分のが配膳されてくるのを待った。

そうそう、なんで店内に入ってから候補に豚生姜焼きもノミネートされたかというとこれよこれ。

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テーブルに普通にマヨネーズ常備だからね。これ見たら豚の生姜焼きに合いそうだな〜。と喉がなっちゃうのが人の常ってやつだよね。

そうこうしていると期待値MAXな刺身盛り合わせが来ました!

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あれ!?なんか拍子抜けしちゃうルックスだな。こんなもんなのかな刺身盛りは?とちょっとがっかりしながら、まずは味噌汁をひと口、「う、美味い、、、」出汁がしっかりしている。ということはこの切り干し大根は!?「ううう、美味すぎる!」シラスの切り干し大根とはお初でかなりナイス過ぎる小鉢。そしていよいよメインの刺身に、「こ、これは、、、う、美味い」と大袈裟なリアクションを脳内でしてしまった。

そうか豊洲っていったら今や市場があるんだもんな。これだけ美味しい魚も仕入れは余裕ってわけだよな。と思い店内の壁に貼られている夜メニューに目をやるとこれまた美味しいそうなメニューと焼酎などの張り紙が、こりゃ最高な店だな。そしてこの刺身のクオリティーも納得した。

そして食べ終わり、器を下げにきた店員さんに夜の営業時間を聞いたらなんと24時まで営業しているという。これは是非ともこの店で鍋と刺身をやりながら呑みたいという密かな目標が出来た。

これだから街にあるお肉屋さんがやっている定食屋さんっていうのは妙に謎な魅力が沢山でたまらない。

 
【店舗情報】
味処いちむら
住所/東京都江東区豊洲4-2-2 2F
営業時間/11:00〜15:00 17:00〜24:00
定休日/日曜、祝日

 

著_柳町唯
1993年~1996年AJSA公認プロスケーターとして活動。
その後はスケートボード専門誌、ファッション誌、カルチャー誌などで編集/ライターとして活動。
2012年には自身のスケートボードキャリアを活かしたブランドSNAKE PORNO通称スネポルを立ち上げる。
2019年9月に自身初となる短編青春小説「Big Pants -スケートボード is 素敵-」をHIDDEN CHAMPION発行の元、
星雲社より発刊。

スネポルHP_ https://sp-wheels.com
柳町唯 VHSmag インタビュー_ https://www.vhsmag.com/features/yuh-yanagimachi/
2020-04-02 | Posted in 町街さがし(グルメ編)No Comments » 
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